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探偵に依頼するまでの具体的な流れを紹介します。
いきなり探偵事務所へ飛び込みで行って契約する人もいますが、基本的にはアポをとってからにしましょう。
いくつかの探偵社の見積もりなどを比較検討して決めると失敗がありません。
その1「まずは複数の探偵社を選ぶ」
複数の探偵社に見積もりを出してもらうことで相場が分かります。
一社だけでは、ぼったくられても分かりませんよね。
親戚や友人がすすめる探偵社があれば、紹介してもらいましょう。
あとはインターネットでいくつかピックアップすればOKです。
信頼できそうな大手と、低価格で依頼できる中小とをあわせて3つくらい選んでおきましょう。
自分で選ぶのが難しいなら、後で紹介する当サイトのおすすめをご覧ください。
その2「メールや電話で問い合わせる(無料相談)」
いくつか業者を絞ったら、まずは気軽に連絡してみましょう。
相談や見積もりについては、無料としている探偵事務所がほとんどです。
連絡したからといって、すぐに調査依頼をしなくても大丈夫です。
最初の一歩を踏み出すのが一番大変です。
電話をかけるのが緊張するならウェブサイトからメールフォームで連絡するといいでしょう。
電話の場合
非通知や匿名で電話してもOKな会社もあります。
フリーダイヤルは、携帯からもかけられます。
大手だと、24時間365日対応してくれるところも多いです。
電話ではこちらの状況を話して、それに対して質問されるといったやりとりが行われます。
正直に話せばいいだけなので、特に事前準備はしなくても大丈夫です。
料金についても、だいたいの費用を教えてもらうことができます。
ただし、より具体的な内容については面談したときになるでしょう。
電話の担当者は、実際の探偵業務にそこまで詳しくないこともあります。
特に大手は完全分業ですからね。
メールフォームの場合
電話よりも気楽に連絡できるのがメールのメリットでしょう。
メールフォームから連絡する場合は、メールアドレスか電話番号のどちらか、もしくは両方が必須項目となっています。
後で電話かメールで折り返しが来ます。基本的には電話で連絡が来るので、受けられる時間を書いておきましょう。
直接話すことで、信頼できる探偵社かどうかも見えてきます。
ただ、この段階ではまだ契約とはなりません。
より詳しい話は、直接会って話すのが一般的な流れです。
無料相談で良さそうだと思ったら、面談の日時を決めましょう。
この時点では、まだ一社に絞らなくてもOKです。
その3「事務所へ行って面談を受ける」
直接会って話を聞いてもらい、費用などの具体的な金額についても話し合います。
カウンセラーなどの資格を持つ相談員が話を聞いてくれる場合と、実際に調査する調査員が直接話を聞いてくれる場合とがあります。
どちらの方が良いというわけではありません。
相談員の方が話しやすい人もいるでしょうし、実際に調査する人と話したい人もいるでしょう。
女性の方が話しやすいという方は、女性を指定できないか聞いてみましょう。
大手だと専門の相談員がいることが多いです。
なるべく事務所を訪ねましょう
できれば事務所へ出向いて、雰囲気などをチェックしたいところです。
探偵は、事務所の目立つところに、探偵業届出証明書を掲示することが義務づけられています。
そういったところもしっかり確認しておきましょう。
事務所が遠いなら、出張相談に来てもらうのもいいかもしれません。
ですが近くに事務所があるはずなのに、かたくなに喫茶店やカラオケボックスを指定してくるような場合は要注意です。
個人の探偵がすべて悪いという訳ではありませんが、依頼を受けるだけ受けて、あとは下請けに丸投げしている業者もあります。
調査報告書のサンプルを見せてもらおう
実際に調査を依頼したときに、どんな報告書がもらえるのかを見せてもらいましょう。
「個人情報があるから見せられない」なんて言う業者はNGです。
普通は、見せる用のサンプルが用意してあります。
裁判で証拠として使えるのか、写真や動画はハッキリ顔が写っているのか、調査員の想像ではなく事実のみが書かれているかなどをチェックしてください。
支払い方法の確認も忘れずに
調査料金をどの段階で支払うのかも、確認しておきたいところです。
探偵社によって、全額前払いのところ、契約時に一部を着手金として支払うところ、成功した場合に成功報酬が発生するところなど、様々です。
クレジットカードが使えたり、独自のローンが組めたりなど、後払いのところもあります。
特に、成功報酬については詳しく聞いておきましょう。何をもって「成功」とするのかは、探偵社によって違います。証拠がみつからなくても、尾行がうまくいけば「成功」となるのが普通です。
提示された金額以上に、追加料金がかかるかどうかも重要です。
追加料金が必要になるケースはどんな場合か、質問しておきましょう。
すぐに契約せずに一度帰ろう
相談員によっては、すぐに契約した方が良いと迫ってくるかもしれません。
それでもあせらずに、いったん持ち帰りましょう。
できれば3社くらい面談して、見積もりをもらってから検討すべきです。
安ければ良いというわけではありませんが、1社だけの見積もりで決めると、後悔することになるかもしれません。
複数の探偵社の提案を比較するのが、成功への近道です。
強引に契約を迫ってくるところは、悪質な業者の可能性があります。
当日に調査しなくてはならないのでなければ、「考えさせてください」と言って帰りましょう。
その4「納得できたら契約書を交わす」
何社か面談をして、依頼する探偵社を決めたら、いざ契約です。
契約の前に、重要事項の説明を受け、誓約書に署名をすることが探偵業法で定められています。
そのため、基本的にはもう一度事務所へ行きます。
重要事項説明書の交付
契約の前に、重要事項説明書(契約前交付書面)を受けとり、説明を受けます。
探偵業務の内容や、委託についてや、秘密保持についてなどが記載されている大切な書類です。
費用や支払時期などについても書かれています。
分からないところはどんどん質問してください。
不安だったら、ICレコーダーなどで録音してもいいでしょう。
誓約書(調査目的確認書)に署名
こちらからは、犯罪に利用しないという誓約書にサインをして渡します。
調査結果をストーカーなどの犯罪行為や、違法な差別的な取り扱いのために利用しないという誓約書です。
ここで、免許証などの身分証の提示を求められることもあります。
これらは探偵業法により定められた手続きです。
もし省略されていたら、契約するのは中止した方がいいでしょう。
調査委任契約書(調査申込書)にサイン
調査委任契約書(調査申込書)にサインをして、調査対象者の写真を渡すなど、具体的な打ち合わせへと進みます。
印鑑が必要な探偵社もあるので、念のために持っていきましょう。
比較した他の探偵には、断りの連絡を入れておきます。もしも食い下がってきたとしても、「他社と契約した」と言えばOKです。
その5「調査が終わるのをおとなしく待つ」
契約したら、調査が終わるのを待ちます。
多くの探偵事務所では、調査の中間報告をしてくれます。
追跡調査中にLINEやメールでリアルタイムに調査報告をしてくれることもあります。
ただ、調査が長期間に及ぶ場合などは、あえて途中報告を受けない方が良いかもしれません。
顔や態度に出てしまって、浮気に気が付いていることがバレてしまうかもしれないからです。
中には調査に協力しようとして、普段と違う行動をしたことで旦那さんが勘付いてしまうこともあります。
調査を依頼したら余計なことはしてはいけません。
あとは探偵に任せておとなしく待ちましょう。
その6「調査報告を受ける」
調査結果をまとめた「調査報告書」を受け取ります。
報告書とは別に、動画をDVDでもらえることもあります。
弁護士などの専門家と提携している探偵事務所も多く、その後の相談に乗ってもらうこともできます。
自分で弁護士を探すのは意外と大変です。
紹介してくれる探偵事務所を選んでおくと、離婚や浮気相手への慰謝料請求をするときにスムーズです。
まずは、第一歩を踏み出しましょう
こんなに手順があるのかと、嫌になってしまったかも知れませんね。
でも、少しずつ行動すれば大丈夫です。
まずは、いくつか探偵社の候補を選びましょう。
自分で選ぶのが難しいなら、当サイトが推奨する探偵社を参考にしてみてください。
契約書を交わしてから8日間は、書面により、撤回・解除することができるのがクーリングオフです。
探偵との契約の場合は、喫茶店やカラオケボックス、ホテルのロビーなどで契約した場合は「訪問販売」とみなされ、クーリングオフの適用を受けることがあります。
この場合、契約書にクーリングオフについての記載があるはずです。記載が無ければ、8日間を過ぎたとしても契約の撤回が可能です。
相手の事務所で契約した場合は「訪問販売」ではないので、クーリングオフは関係ありません。
契約する意志を持って、自宅へ呼んだ場合も、クーリングオフの対象外となります。