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iPhoneやAndroidなどのスマホには、GPS機能があります。
相手にバレずに居場所が把握できれば、怪しい行動を見つけることができます。
浮気調査アプリとして使えるものを無料アプリを中心に紹介します。

ただし、詳しくは後述しますがこういった位置情報などの情報を通知するアプリを本人の許可無くインストールして情報を得ることは違法行為です。

どのアプリも、スマホの持ち主の同意を得て利用するのが前提となっています。

相手の居場所が分かるスマホアプリ

位置が分かるのは、あくまでもスマホのある場所です。
そのため、相手のスマホにアプリをインストールする必要があります。

「友達を探す」など難易度の低い純正無料アプリ

標準でインストールされていたり、純正のアプリだったりと信用度の高いものを紹介します。
ただし、手順としては簡単でも、スマホを探すアプリではパスワードが必要です。
勝手にパスワードを突破するのは不正アクセス行為となります。

iPhoneを探す（iPhone）

iPhoneに標準で入っているiCloudの機能です。
最初からインストールされている上に機能をオンにしている人も多いです。

パソコンやスマホからiCloudにログインして位置情報を確認することができます。
ただし、ログインするために相手のApple IDとパスワードが必要です。

設定がオンになっていてパスワードさえ分かれば簡単に居場所が分かるので、浮気調査に使っていた人がたくさんいました。
ところが、2014年9月ごろから、ログインすると相手にメールで通知が行くようにセキュリティが強化されました。
そのため、こっそりチェックすることはできません。

端末を探す（Android）

Androidで言う「iPhoneを探す」に該当するのが「端末を探す（Find My Device）」です。
パソコンからGoogleアカウントにログインすることでデバイスマネージャーにより位置情報が調べられます。

ただし、標準搭載ではなくインストールして設定する必要があるのでややハードルは高いです。

すでにこのアプリを入れている人も多いでしょうが、位置情報を検索されると通知が出ます。
通知を切ることもできますが、完全に痕跡を残さないようにはできません。

なによりGoogleアカウントのパスワードを教えてもらうのは現実的ではないでしょう。

友達を探す（iPhone）

これもiPhoneにiOS9から標準搭載されているアプリです。

iCloudファミリー共有で「家族」に登録するか、「友達を追加」で承認してもらえばOK。
それだけでいつでもお互いの位置が分かります。

相手のAppleIDやパスワードを入力する必要がありません。

自分の位置を隠すこともできます。
もちろん相手も位置を隠せるので、設定を変更されないような工夫が必要でしょう。

震災など万が一のために設定しておこうと言って設定しておくのがおすすめです。
夫婦なら「ファミリー共有」を設定しておくのも自然です。

ちなみに、「友達を探す」を出会い系のアプリだと勘違いしてYahoo!知恵袋に質問している人もいました。
iPhoneに標準で入っているアプリなので心配無用です。

「ケルベロス」など難易度の高い監視アプリ

他にもリアルタイムで居場所が分かるアプリはいろいろとあります。
ただし、標準搭載されているアプリ以外はインストールしなくてはならないので少しハードルは高いです。

もしこっそりインストールしても、アプリ一覧から隠せる「Cerberus」以外は、アイコンでバレてしまうでしょう。
後述しますが、勝手にインストールすると夫婦でも逮捕される可能性があるのでおすすめできません。

なので、実際問題としては浮気調査のアプリとして使うのは難しいでしょう。

一応、有名どころとしては次のアプリがあります。

お互いのスマホに入れるタイプ

• Life360－子供の見守り（iPhone、Android）
• iシェアリング 位置情報アプリ（iPhone、Android）
• GeoZilla Family Locator（iPhone、Android）

パソコンからチェックできるタイプ

• Prey Anti Theft（iPhone、Android）
• Cerberus 反盗難（Android）

「Cerberus（ケルベロス）」はとても高機能で、カメラの遠隔操作なども可能です。
かつて話題となった彼氏を監視するアプリ「カレログ」の類似アプリと言って良いでしょう。
盗難防止のためのアプリなのですが、もはや浮気調査アプリ・スパイアプリとして有名なので、インストールしてもらうのは難しいでしょう。

使い方によっては逮捕される可能性があります

記事の冒頭にも書きましたが、こういったアプリを使うことにはリスクがあります。

相手の許可を得ずに使用して位置情報などを得れば、プライバシーの侵害などの不法行為となるためです。

ストーカー規制法違反

気になる異性や恋人の位置情報を勝手に取得した場合は、慰謝料を請求されることもありますし、ストーカー規制法違反で逮捕され刑事処罰を受ける可能性が高いです。

GPS機器を相手の車に仕掛けるのがストーカーの常套手段で、逮捕例が山のようにあります。

知人女性の車に携帯電話を取り付け、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）で位置情報を探索したとして、村上区検（新潟県新発田市）は、ストーカー規制法違反の罪で村上市の姫路敏市議（５６）を略式起訴した。２０１７年１１月３０日付。
新潟・村上市議をストーカーで略式起訴　ＧＰＳで位置情報探索

相手のスマホにアプリを入れずに、普通にGPS機器を使った例が多いです。

結婚している場合は別です。
他人の車にGPSを仕掛けるのは犯罪ですが、自分の家の車であれば問題とならないからです。

夫婦間における浮気調査が目的の場合にはプライバシーの侵害やストーカー行為が問われることはまずありません。

とはいえ、離婚調停中の妻へ対してのストーカー規制法違反で逮捕された例があります。

離婚協議中の妻の車にＧＰＳ機能のついた電子機器を取り付け、行動を見張るなどしたとしてストーカー規制法違反の疑いで先月２２日に警察に逮捕され、裁判所から罰金３０万円の略式命令を受けました。
ＧＰＳでストーカー規制法違反の田辺市職員に停職１ヶ月

この夫婦の場合は別居中でした。
すでに夫婦関係が破たんしている場合は、ストーカー規制法違反となる可能性が高いです。

不正アクセス禁止法

これは、簡単に言うとネット上のコンピューターに不正にアクセスすることを禁止する法律です。

例えば「iPhoneを探す」を利用するために相手のiCloudに勝手にログインしたり、「端末を探す」を使うためにGoogleアカウントに無断でログインしたりする行為です。

許可を得ずにこれらにログインするのは、不正アクセス行為となります。
夫婦であっても、訴えられれば罪に問われます。

スマホのロック解除など、ネットに繋がっていない状態なら該当しません。

不正指令電磁的記録供用罪

これは簡単に言うと、他人のパソコンやスマホにウイルスなどを感染させる犯罪のことです。

ウイルスでなく、遠隔操作する浮気調査アプリでも逮捕例があります。

妻のスマートフォンに「遠隔操作アプリ」を勝手にインストールしたとして、奈良県内の会社員男性（35）が4月上旬、「不正指令電磁的記録供用罪」の疑いで、奈良県警に逮捕された。
妻のスマホに「遠隔操作アプリ」入れたら逮捕！

このケースは、妻が警察に相談したことで発覚しました。
逮捕すなわち有罪というわけではありませんが、会社を辞めなくてはならなくなったり、実名で報道されたりする可能性もあります。

夫を逮捕されるのは、妻としてもデメリットが大きいはずです。
なので、夫婦生活を続けようと思っているなら、夫が怪しくても警察へ訴える妻は少ないでしょう。

それでも、訴えられれば逮捕される可能性があることは忘れないでください。
軽い気持ちでインストールするにはリスクが高すぎます。

浮気の証拠能力としては問題ないことも

刑事事件の場合は、「違法収集証拠排除法則」というものがあります。
違法な手段で集めた証拠は、証拠能力を否定されるというものです。

違法な捜査をさせないためのものです。
例えば、警察官が捜査令状なしに勝手に立ち入った住宅で大麻や覚醒剤などを発見したとします。
こういった場合は、裁判官は捜査が違法だったとして薬物などの証拠を採用しません。
実際に薬物が見つかっているのに、無罪となるんです。

これを有罪としたら、警察官は勝手に人の家に入り放題となってしまいます。
そういったことができないように、違法捜査で得た証拠は排除されるということです。

ただしこれは刑事訴訟でのこと。
離婚などの民事訴訟には「違法収集証拠排除法則」はありません。
だからといってなんでもして良いわけではありません。
裁判官があまりにもひどいと思えば、証拠能力が否定されることもあります。

実際のところは夫婦間での浮気調査目的であれば、プライバシーの侵害程度なら問題とされないことが多いです。
程度の軽い違法行為によって得た証拠でも、離婚裁判で問題なく証拠として採用されています。

ただし、相手のスマホにアプリを無断でインストールするなどの行為は訴えられれば逮捕される可能性もあるのです。

証拠として採用してもらえるかと、犯罪として成立するかとは別ものだと考えましょう。

（参考：違法に得た証拠は使える？夫婦間の盗聴やGPS）

自分のスマホにインストールして使えるアプリ

自分のスマホだけで完結するなら、犯罪となるリスクがグッと下がります。
説得して相手にアプリを入れさせる必要もありません。

Googleマップ（iPhone、Android）

おなじみGoogleマップには、「タイムライン」という機能があります。
位置情報とロケーション履歴をオンにすれば、日々の移動経路などを保存してくれるというものです。

日付を選択することで、設定してからの過去のタイムラインを見ることができます。
移動のスピードから、移動手段まで推測してくれます。
まるで自動日記です。

相手が自由にスマホを触らせてくれるのなら、この機能をオンにして見せてもらうのもいいでしょう。

少し視点を変えて、自分のスマホを利用する方法を紹介します。
自分のスマホならどんなアプリを入れるのも自由ですし、パスワードももちろん分かりますよね。

Googleマップのロケーション履歴をオンにした自分のスマホを、相手に持たせるという方法です。
これなら後で自分のスマホを回収してチェックすることもできますし、パソコンでGoogleにログインして現在時点をチェックすることもできます。

ただ、相手の荷物に紛れ込ませるのは難しいでしょう。
こっそり実行したい場合は車などへ隠すことになると思います。
これなら、もしも見つかった場合でもごまかすことができるでしょう。

車ででかける相手が嘘をついている、自分の携帯がしばらく無くても困らない、などの状況の時に使える手段です。

Googleマップの他にも、上で紹介した「Prey Anti Theft」や「GeoZilla」などは移動ログを保存できます。
他にもiPhoneなら「かんたん位置記録」などがあります。
「GPSロガー」などで検索してみてください。

ただし、別居中の配偶者や他人の車に仕掛けるのは違法ですのでご注意ください。

Suica Reader（Android）

こちらはアンドロイドのみになりますが、スイカなどのICカードの履歴をチェックできるアプリがあります。

アプリが無くても履歴を確認することは可能です。
（参考：行動調査！SuicaやICOCAの履歴をこっそり確認）

ただ、アプリならカードを持ち出すなどのリスクがありません。
モバイルSuicaなどでもチェックすることができます。

同様のアプリとして「ICカードリーダー ～Suica 残高チェッカー～」や「全国の ICカード これひとつ」などがあります。

位置情報などはあくまでも目安にすぎない

スマホで自分の現在地を表示したことはありますか？
けっこうずれた場所にポイントされることってありますよね。

設定や電波状況、Wi-Fiが入っているかなどで取得される位置情報がずれることがあるんです。

ハッキリ言うと、そんなに正確ではないんですね。

なので、地図の画面を撮影して「この時間にラブホテルにいたはずだ！」なんて言っても、不貞の証拠にはなりえません。

本当に浮気をしていた場合は、問い詰める材料としては使えるかも知れませんが、「近くのコンビニにいた」などと言い訳されたらそれまでです。

せいぜい「休日出勤のはずがディズニーランドに行っている」のような嘘を見つけるのに役立つくらいで、浮気をしているかどうかを調べる役には立たないということです。

騙すのも簡単

また、浮気している側が位置情報を利用して偽装工作をするのも簡単です。

「今日は残業になった」などと言って、会社のロッカーに携帯を入れたまま浮気相手とラブホテルへ行ったらどうでしょうか。

帰宅前に携帯を取りに会社に戻るだけで、もはや完全犯罪です。

こういった不正確で偽装も簡単な位置情報に依存するのは精神的にもよくありません。

浮気の証拠を失いたくないなら

浮気調査で最も大切なのは、調べていることを相手に気づかれないことです。

こちらが疑っていることがバレたら台無しです。
警戒している人間を調べるのは、探偵でも非常に難しくなってしまいます。

勝手にインストールするのはバレるかもしれない上に逮捕される可能性すらある。

だからといって頼んでインストールするのは浮気を疑っているのを公言するようなものです。

本当に浮気の疑いが強いなら、自ら行動して失敗するより、プロの探偵に依頼しましょう。

探偵は探偵業法で定められた職業であり、調査行為は合法なので安心してください。