ダブル不倫の慰謝料請求!夫の浮気相手が既婚者なら

この記事は約 4 分で読めます。

ダブル不倫の説明図ダブル不倫とは、既婚者同士の不倫のこと。
夫の浮気相手にも旦那さんがいて、家庭があるということですね。お互いに割り切っていることが多く、不倫関係が長く継続しやすいという特徴もあります。
近所の知り合いや、子供を介しての知人、職場の同僚であることも多く、露呈したときの影響は計り知れません。
最終的には2つの家庭を崩壊させ、多くの人を不幸にするのがW不倫です。

法的に責任をとらせる場合は、証拠を集めて慰謝料請求というのが一般的な流れです。
普通の浮気と違うのは、ダブル不倫には慰謝料を請求できる被害者が2人いるということ。あなたと、浮気相手の旦那さんです。
あなたが夫の浮気相手に慰謝料を請求できるように、浮気相手の旦那さんがあなたの夫に慰謝料を請求できるということです。

夫と離婚する場合

夫へ離婚と合わせて慰謝料を請求。浮気相手へも慰謝料を請求します。
それにより浮気相手の旦那さんの知るところとなれば、夫が慰謝料請求されるでしょう。
あなたが損をしないためには、どう行動すればよいのでしょうか?

離婚してから慰謝料を請求する
離婚は大きな損害です。そのため、浮気相手へ請求できる慰謝料の額が増えます。
例えば、離婚しない場合は100万円、離婚する場合は300万円といったところです。
また、夫が相手の旦那さんに慰謝料を請求されるのが離婚後であれば、あなたの財産が目減りする心配がありません。
財産分与を済ませ、夫からの慰謝料を受け取ってから、浮気相手へと慰謝料を請求しましょう。

相手の旦那さんと協力する
離婚するのであれば、相手の旦那さんと連絡をとってもいいでしょう。
被害者同士で協力関係を築ければ、証拠集めもはかどります。
浮気相手の旦那さんの方が、先に浮気に気づいていることも。その場合、証拠を分けてもらえるかも知れません。
逆に、あなたが証拠を持っている場合、コピーを渡してあげてもいいでしょう。
その代わりに、興信所の費用を半分出してもらうのが公平ですね。そうすれば、数十万円の負担が軽減されるでしょう。

夫と離婚しない場合

離婚しない場合は、請求できる慰謝料額は離婚する場合の半額程度。損害が少ないと判断されるためです。
相手の家庭において不倫が判明していない場合は、そのまま気づかれない方が金銭面では得になります。
相手から夫に慰謝料を請求されると、相殺になりプラスマイナスゼロ。しかも相手夫婦が離婚する場合は、請求される額はこちらの倍程度になり大きなマイナスです。(請求されるのは夫ですが、離婚しないなら実際は家計から捻出されるでしょう。)
自分だけ慰謝料を受け取りたいなら、相手の旦那さんにバレないよう、内容証明を郵便局留めで送ったり、喫茶店などへ呼び出すなどの工夫が必要となります。
ただし、相手の旦那さんの慰謝料請求権が無くなるわけではありません。いつか気が付いたときに、あなたの夫へ慰謝料を請求してくるかもしれません。
しっかりと別れさせましょう。
また、相手から「家族には言わないで欲しい」と懇願してくることも。その場合は、言わないことを条件に通常よりも高額な慰謝料を請求してもいいでしょう。くれぐれも脅迫行為にならないよう注意して下さい。

相手の家庭でも不倫が明らかになっている場合は、4人で集まって話し合うこともあります。
両者離婚しないなら、お互いに慰謝料請求権を放棄するのが現実的です。
相手家庭のみ離婚する場合は、あなたの家計から支払われる慰謝料の方が多くなります。300万円支払って100万円受け取ったとしたら、200万円のマイナスです。
相手の旦那さんが気を遣い、あなたの夫に慰謝料を請求しないで済ませてくれることもあるでしょう。
その場合は、浮気相手からあなたの夫への求償権が残ります。
「加害者の一人が慰謝料の全額を負担した場合、他の共同不法行為者へ負担分を請求できる」というのが求償権です。
簡単に言うと「あんたも共犯なんだから、私が払った慰謝料の半分を私に払いなさいよね!」です。
「求償権を放棄します」という誓約書をもらっておくと安心ですが、相手の旦那さんに迷惑がかからないように注意しましょう。
「求償権を放棄する代わりに、慰謝料を減額しろ」と言い出すかも知れません。

感情にまかせて行動してはダメ

ダブル不倫は、登場人物が多く、被害者もあなただけではありません。
誰が離婚したがっていて、誰が離婚したくないのか。多くのパターンが考えられます。
下手をすると、あなたの家計から数百万の慰謝料を支払い、相手からはお金をとれない…なんてことも。
もちろんお金がすべてではありませんが、しっかりと法的に責任をとってもらいたいなら、まずは弁護士に相談してください。
どんな弁護士でも良いというわけではありません。W不倫を何度も扱っている弁護士は限られています。

夫婦カウンセラーの資格を所有しています。探偵についての疑問や、浮気調査、夫婦関係などについてわかりやすく情報をまとめるよう心がけています。