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ひょっとしたら、夫は浮気しているかもしれない。そんなときは、日記を付けることをおすすめします。
確実な証拠を集めるためには、夫の行動を把握しておく必要があるからです。
また、日記があれば離婚調停などでも調停委員からの印象が良くなりますし、裁判でも有利になる可能性があります。
ただ、自分で書いた日記だけでは、その内容が事実なのかは分かりません。嘘を書いてねつ造することもできてしまうからです。実際に、夫のDVをでっちあげるために嘘の日記やメモを証拠として提出する奥さんもいるんです。ノートに書いた文章だけで、DVや不貞行為が立証されたら大変ですよね。
そのため、確実な証拠というよりも、経緯を把握するためのものとなります。後から改ざんが容易なパソコンへ記録するよりも、ノートに書いたものがいいでしょう。
日記も証拠として提出できます
民事裁判では、提出すればすべて証拠として採用されるので、日記やカレンダーに書いたメモ書きなども提出できます。証拠書類として認められても、すべて事実だと認められるわけではありません。それがどの程度の証明力を持つのかは、その他の情報も踏まえた上で判断されます。
つまりは参考資料といった感じですが、他に証拠品があるのなら、それを補うもの、裏付けるものとして有効になります。後から書き直したものだと疑われたくなければ、撮影日時データが残るデジカメで撮影しておくなどの工夫をしてもいいでしょう。
少しでも証拠能力を高くするために
- ボールペンなどの修正できない筆記具を使う
- ページを交換できるルーズリーフは使わない
- きちんと主語を書いて分かりやすい文章にする
- 客観的事実と、主観的な感情とを分けて書く
- 振り返って書くのでは無くその日に記入する
- 内容に矛盾や間違いが無いように正確に書く
- 年月日を入れて、毎日継続的に記載する
- 書いた事実を補足する証拠も保管しておく
- 後で書き直したり、書き足したりしない
信憑性の判断は裁判所が行いますが、少しでも証拠能力を上げるために、上記のことに注意して下さい。
夫が朝帰りや休日出勤などをした日だけ記録したのでは、裁判のために後から書いたのではないかと疑われてしまいます。できれば、習慣として書いている日記の中に、夫の浮気や怪しい行動などが出てくる方が、証拠としての価値は高くなります。
離婚裁判に日記を提出する場合は、陳述書の補足や裏付けとなる部分が載っているページのコピーをとって、蛍光ペンなどでマーキングをしておくことになります。弁護士へ依頼している場合は、多くてもすべてに目を通してもらいましょう。
どんなことを書けば良いの?
夫の観察日記だと思ってください。何時何分に帰宅したのか、いつ夫婦での性交渉があったかなどの事実や、誰と飲みに行ったのかなどの夫の話。気になったその日の言動なども書きましょう。事実からは、夫の行動パターンがわかってくるでしょう。
夫に聞いたことも書いておくと、後から嘘にほころびが出てきたときに気付けますよね。遅くなった理由が、最初に聞いたときと変わっていたら嘘をついているのかもしれません。夫が持ち帰った領収書なども一緒にとっておきましょう。
また、ねつ造を疑われないためにも、夫のことだけでなく自分のことも書くようにしましょう。その日の天気や出来事も書けば信頼性が高くなります。そして、当たり前ですが嘘を書かないことです。ひとつでも嘘や間違いがあれば、日記全体が信用されなくなってしまうからです。
相手が浮気を認めず離婚裁判となったときに、日記だけで裁判を闘うのは難しいです。その他に、録音した音声や、写真などのはっきりとした物証が必要になります。だからといって、自分で下手に動いてしまった場合、警戒されて証拠入手が難しくなる可能性があります。安易に問い詰めるようなことは控えてください。
日記が無駄だということではありません。逆に日記を付けることで浮気の疑いが薄れることもあるでしょう。
きまって水曜日に帰りが遅くなるなど、いかにも怪しい日時が分かってくることもあります。サイクルが分かれば、次の密会日に探偵へピンポイントで依頼することができます。基本的に探偵は一時間いくらという計算なので、日時を絞るのは重要なんです。浮気調査は情報戦。すこしでも情報を集めることが重要です。
(参考:探偵費用の相場【浮気調査の料金を安くするコツ】)
愛人が投稿したブログは証拠になる?
夫の浮気相手がブログやFacebookなどのSNSに不倫について書いているのをみつけたとします。デジタルデータも基本的に紙に印刷して提出しますが、この場合も、決定的な証拠とするのは難しいでしょう。
Facebookならまだしも、ブログは基本的に匿名です。そのブログの持ち主が浮気相手なのか、不倫の相手があなたの夫なのか、これらを証明しなくてはなりません。個人や状況が特定できる写真付きの不倫旅行日記でも無い限り、その他の証拠が必要です。
ちなみに、第三者のブログも提出できます。裁判手続きのために必要であれば、著作権者の了承成しに複製できると著作権法で定められています。(著作権法第42条)
心が落ち着くというメリットも
悩みを紙に書き出すというのは、心に落ち着きを取り戻す行為でもあります。パニックから抜け出して、状況を客観的に見られるようになります。
事実などとは別に、自分の気持ちを書き出すのも、気分が楽になるという意味で有効なんです。ストレス解消にもなって、一石二鳥ということですね。
まだどうしたらいいのか、自分の気持ちの整理がつかないという人は、紙に書くことで気持ちを整理する方法をまとめた次のページもごらんください。
(参考:夫の浮気にどうすればいいか分からない方へ)
夫の行動パターンが分かったら、あとはプロに任せて浮気の証拠を確実につかんでもらいましょう。
日記だけでは証拠能力は低い!あやしい日時を割り出して探偵へ相談を。